Ⅶ 現代釈迦道の組織

  1. HOME >
  2. Ⅶ 現代釈迦道の組織
Ⅶ 現代釈迦道の組織

Ⅶ.1 基本的な考え方

 このような現代釈迦道を実践する人々の集りを簡便に「釈迦道会」と称することとして、釈迦道会が行う修行とは、基本的には大乗仏教の菩薩が行う修行を、仏の慈悲に関知せずに行うことである。すなわち、釈迦道会においては、如来の存在や人の仏性の有無は不知(知ったことではない)であるが、日常生活の中で菩薩の修行とされている六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の完成)の実践を目指す。特に、智慧の完成を修するため、智慧すなわち「縁起の世界観」を、坐禅(止観)を修することによって自分自身のものとして体得し、することで、「苦」からの解放(解脱)が実現する。
 この修行においては、今に集中して楽しみながら明るく修行することが未来に繋がって行くということが根幹である。修行は余人が近寄り難い程真剣に集中して行うからといって、暗く陰鬱なものであってはならない。修行を行っている今と未来の間の物理的な時間幅は種々でかつ不定である。修行を行い続けること、そこで安寧を得続けること、それが涅槃であるということになる。

Ⅶ.2 釈迦道会の修行システム

 (1)修行システムの要点
 釈迦道会は、仮想空間のネット上に設置したオンライン釈迦道場と、実空間に設置したオフライン釈迦道場とを連携したシステムによって修行が行われる。

 (2)オンライン釈迦道場
 オンライン釈迦道場は、多数の自立し相互に連携した道場群からなり、その相互の連携を補助する連携センターが設けられる。各道場は、一人または数人が共通のホームページを共有して構成され、そのホームページ上で公開のもとで相互に情報交換して修行を進める。

 (3)オフライン釈迦道場
 道場となる部屋又は建屋を確保し、そこに少なくとも、正しい瞑想を適正に実施できるだけの体力を確保するため、肉体を鍛え・整える設備とインストラクターを配置したジムスペースと、瞑想を行うため防音設備を備えかつ閉鎖空間とならないように少なくとも外部からは見える透視窓を設けた瞑想スペースとを併設したものとする。
 この道場は管理運営の必要性から会員登録制とするのが妥当であるが、道場は外部に対して開放されていることが原則であることから、会員の入退会は自由でかつ道場への外部からの出入りも原則自由とする。